手足口病とは

手足口病は、主に5歳以下の子どもに多く見られるウイルス性感染症です。
特に夏季に流行することが多いですが、年間を通して発生が確認されています。
感染力が高く、家庭や保育施設などで集団感染することがあります。

症状・特徴

手足口病の主な症状は、手のひら、足の裏、口の中などにできる小さな水疱性の発疹です。
口の中の発疹は痛みを伴うため、食事や飲み物を口にするのが難しくなることもあります。
発熱は軽度である場合が多く、数日で解熱しますが、稀に高熱が続くこともあります。
また、喉の痛みや食欲不振も一般的な症状として知られています。

手足口病の原因・感染経路

手足口病の原因となるのはエンテロウイルス属(主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルス71型)です。
感染経路は飛沫感染、接触感染、糞口感染などで、感染者の唾液や鼻水、便などを介して広がります。
ウイルスは感染後1~2週間で排出されるため、症状がおさまってからも注意が必要です。

治療・対応方法

現在、手足口病に特効薬はありません。
治療は対症療法が中心で、発熱や痛みを和らげるための解熱剤や鎮痛剤が処方されることがあります。
特に口内の痛みによる食欲低下を防ぐために、水分補給や刺激の少ない食事が重要です。
症状が重い場合や高熱、脱水症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診してください。

予防・注意点

手足口病の感染を防ぐためには、石けんと流水での手洗いが最も効果的です。
特に食事前やトイレの後は徹底しましょう。
また、感染者との接触を避ける、玩具やタオルなどの共有物を消毒することも有効です。

手足口病後の登園・登校目安

熱が下がり、食事が摂れる状態であれば登園・登校が可能です。
ただし、症状が続く場合(食事ができないなど)は医師の指示に従ってください。

大人への感染リスク

手足口病は大人にも感染するリスクがあります。
特に免疫力が低下している場合は、子どもから感染するケースが多いです。
大人が感染すると、症状が重くなる場合もあるため注意が必要です。

当院での対応について

当院では、毎週火曜と金曜に小児科診療を行っています。(2025年1月時点)
診療時間や予約状況については、診療時間ページ>>をご確認ください。