健診でコレステロール値が高いと言われた方へ

春の訪れと共に、花粉症の季節に加え、「健診でコレステロール値が高い」という結果に関する相談が増える時期となりました。

今回は、コレステロール値と密接な関連がある脂質異常症と健康な食生活をサポートするための食品についてご紹介します。さまざまな歓迎会やイベントを楽しむための心の準備としてご覧いただければ幸いです。

脂質異常症とは何か

脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールやトリグリセリド)の異常な増加を指します。わかりやすい言葉でお伝えすると「血液がドロドロの状態」です。血液がドロドロになる理由は、血液中に余分な脂質が多くなってしまうためであり、この状態は、動脈硬化や心臓病のリスクを高める要因として知られています。

そして何よりも一番怖いのは、脂質異常症は自覚症状がないということです。そのため発見が遅れ、突然、心筋梗塞などの発作を起こしてしまうということも少なくありません。そのため健康診断を定期的に行いコレステロール値が高くないかチェックすることは非常に大切なことと言えます。

ただ、コレステロールに悪玉(LDL)と善玉(HDL)の種類がありますので、どんな食品に善玉コレステロールが含まれているのかという点も理解しながら生活習慣を見直すこと重要です。

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脂質異常症に悩む方が気をつけたい食品

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む加工食品や揚げ物は避けるようにしましょう。

気をつけたい食事

  • 肉類や揚げ物
  • 魚の卵(いくら・たらこ)

摂取すると良い食事

オメガ3脂肪酸を含む食べ物を積極的に摂取すると良いですが、良い食べ物といっても食べ過ぎには注意してください。

  • 青魚(サバ・イワシ・サンマなど)
  • ナッツ、シード類

食品だけでなく、生活習慣や他の病気もチェック

脂質異常症の方は、糖尿病や高血圧症といった他の生活習慣病を併発している場合もあります。他の治療も同時に行いつつ、総合的なアプローチをして改善していくことが重要です。薬でのアプローチだけでなく、食生活の見直し、運動習慣やストレスをためないようにするなど、人それぞれのライフスタイルに合わせた改善が重要になります。生活習慣病は普段何気なく過ごしている生活の延長線上で起こる病気です。健康診断を定期的に受け、病気の早期発見をできるようにしましょう。

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