最近、咳が止まらないと受診をされる患者さんが増えています。風邪やコロナウイルスの可能性を心配されている方も多いですが、実際にはマイコプラズマ肺炎が原因であるケースも多くみられます。子どもに多い病気ですが、大人がかかることも珍しくありません。

マイコプラズマ肺炎とは?

マイコプラズマ肺炎とは「マイコプラズマ」という病原体に感染することで起こる肺炎です。

マイコプラズマ肺炎の症状

マイコプラズマ肺炎に感染すると、一般的に発熱、倦怠感、頭痛などの症状があらわれます。その後、熱は下がってきても、乾いた咳が長く続きます。咳の症状は特に、夜間や早朝に強くあらわれることが多いです。ほとんどの場合は軽症で終わりますが、まれに肺炎が重症化したり、無菌性髄膜炎、脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。

症状は子ども、大人とほとんど変わりませんが、大人は子どもに比べると、症状が長引いたり、重くなりやすい場合もあります。高齢者が感染すると、呼吸器不全を引き起こす可能性もあります。

マイコプラズマの感染経路

マイコプラズマの感染経路は、感染者からの咳やくしゃみなどからの「飛沫感染」と、感染者が病原体のついた手で触ったドアノブなどに触れることで感染する「接触感染」があります。

子どもの場合、学校などの集団生活での感染が多いですが、大人の場合は感染経路が分からないケースもあります。子どもが感染した場合は、親への感染の可能性もあるので注意が必要です。

マイコプラズマ肺炎の予防・対策

マイコプラズマ肺炎の感染を防ぐため、以下の点に気をつけましょう。

石鹸での手洗いをこまめに行う
食器やタオルなどを家族間で共有しない
咳や会話時に飛沫感染を防ぐため、マスクを着用する
お互いの距離を保ちながら会話する

マイコプラズマ肺炎の症状は、風邪やコロナと似ているため、判断がつきにくい場合があります。咳が止まらない方や、風邪症状で不安な方は、早めに病院を受診することをおすすめします。

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