前回のブログ記事では、背中や左腕の痛みによって考えられる病気についてを解説しました。
今回はその中の「狭心症」について解説します。
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狭心症とは

狭心症は、心臓の筋肉(心筋)に酸素を送る冠動脈が狭く(狭窄)なり、一時的に血流が不足することで胸の痛みや圧迫感を引き起こす病気です。
放置すると心筋梗塞につながることもあるため、早期の対策が重要です。

狭心症の原因

狭心症の主な原因は、動脈硬化による血管の狭窄です。
以下のような生活習慣が動脈硬化を促進させます。

喫煙

血管を傷つけ、動脈硬化を進行

高血圧・糖尿病

血管の負担を増やし、狭窄を助長

脂質異常症

コレステロールが血管に蓄積し、血流を妨げる

肥満・運動不足

心血管系のリスクを高める

また、一時的に血管がけいれんする「冠動脈攣縮性狭心症」もあります。

狭心症の症状

胸の痛み・圧迫感

・左胸の奥に感じることが多い

放散痛

・顎、肩、腕などに痛みが広がる

息切れ

・軽い運動で苦しくなる

・安静にすると症状が治まることが多い。

・症状が長引いたり悪化したりする場合は、心筋梗塞の可能性があるためすぐに受診しましょう。

狭心症の予防策

狭心症のリスクを減らすためには、以下の生活習慣を意識すると良いです。

バランスの良い食事

・塩分・脂肪を控え、食物繊維の摂取を心がける

禁煙

・血管を健康に保つために不可欠

適度な運動

・ウォーキングや軽い運動の継続

体重管理

・肥満を防ぎ、血管への負担を減らす

ストレス対策

・リラックスする時間を持つ

狭心症予防のための心がけ

定期的な健康診断を受け、高血圧や糖尿病を防ぐことも大切です。
狭心症は、日々の生活習慣を見直すことで予防できる病気です。
心臓の健康を守るために、今日からできる対策を少しずつでも良いので始めましょう!

次回は心筋梗塞について解説します。