「背中が痛い」「左腕に違和感がある」そのような症状が出たとき、単なる筋肉疲労や姿勢の問題だと思っていませんか?
場合によっては命に関わる重大な病気のサインである可能性もあります。
特に 心筋梗塞や狭心症などの循環器系の疾患は、背中や左腕に痛みを感じることがあり、早急な対応が求められます。
また、 息苦しさが伴う場合には、呼吸器系の疾患も考えられます。
今回は、背中や左腕の痛みと関連する病気と、どのような症状が危険なサインなのかをお伝えします。

背中や左腕が痛むときに疑われる循環器系の病気

心筋梗塞

・心臓の血管(冠動脈)が詰まり、血流が途絶えることで心筋に酸素や栄養の供給ができなくなる病気
・一般的な症状は胸の強い痛みだが、背中や左腕に痛みが現れることもある
・特に、冷や汗や吐き気、息苦しさが伴う場合は、すぐに救急車を呼ぶ必要がある

狭心症

・心筋への血流が一時的に低下することで発生する病気
・胸の圧迫感や痛みが主な症状で、心筋梗塞と同様に背中や左腕に痛みを感じることもある
・運動時や階段の昇降時に症状が出やすく、数分で収まることが多いのが特徴
・症状が頻繁に現れる場合は、早めに循環器内科の受診をおすすめ

息苦しさを伴う場合に疑われる呼吸器系の病気

肺塞栓症

・肺の血管が血栓によって詰まる病気で、突然の息切れや胸痛、背中の痛みを引き起こす病気
・長時間の座り仕事や飛行機移動の後に発症することがあり、重症化すると命に関わるため注意が必要

気胸

・肺に穴が開き、空気が漏れることで肺が縮んでしまう病気
・片側の胸や背中の痛み、呼吸困難などが主な症状で、特に若い男性や痩せ型の方に多い

肺炎

・ 発熱、咳、胸や背中の痛み を伴うことがある肺の感染症
・高齢者や基礎疾患がある方は、重症化しやすいため、早めの受診が重要

どの診療科を受診すればいい?

「背中や左腕が痛いけれど、循環器科と呼吸器科のどちらに行けばいいのかわからない…」とき、 循環器と呼吸器の専門医が在籍するクリニックであれば、どちらの疾患でも対応可能です。
少しでも不安を感じたら、当院までご相談ください。専門医が適切に診断し、最善の治療へと導きます。

「ただの筋肉痛かも」と自己判断せず、早めの受診が健康を守る第一歩です。

診療時間について

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