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そんな経験はありませんか?
「長時間立ちっぱなしだったから」「塩分を摂りすぎたから」と自己判断していませんか? 実は足がむくむ原因は一つではありません。
むくみ(浮腫)は、皮膚の下に余分な水分がたまった状態です。 通常であれば体内の水分は血液やリンパの流れによってバランスが保たれていますが、その流れが滞ると余分な水分が組織にしみ出してむくみとして現れます。
しかし、注意すべきなのは「心臓のポンプ機能の低下=心不全」が原因でむくみが起こるケースです。
心不全とは「心臓が全身に十分な血液を送れない状態」を指します。 名前のイメージから「心臓が止まってしまう病気」と誤解されがちですが、実際は心臓の機能低下によって血液循環がうまくいかなくなる慢性疾患です。 心臓の働きが弱くなると、腎臓からの水分排出も滞り、血管内の水分がしみ出して足や顔にむくみが生じます。 特に心不全によるむくみは、両足に左右対称に現れることが多く、朝よりも夕方に強くなる傾向があります。
これらの症状がある場合は、早めに循環器内科を受診することが重要です。
心不全は進行性の病気であり、放置すると肺に水がたまり呼吸困難を引き起こす「肺水腫」や、命に関わる重篤な状態に陥ることもあります。 ただし、早期に発見し、適切な治療と生活習慣の見直しを行えば、コントロール可能な病気でもあります。
足のむくみは日常生活の中でよくある体調変化のひとつですが、その背後に心臓からのSOSが隠れている場合があります。 「ちょっと気になるな」と思った時点で、循環器内科での診察を受けてみましょう。 当院では、心不全のリスク評価や心エコー、血液検査などを通じて、原因の特定と早期対応に努めています。
当院では循環器内科専門医在籍のため、気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
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